フリーランスという孤独な自由 ― 50代から始める自己責任人生

フリーランスという孤独な自由 ― 50代から始める自己責任人生
こんにちは、ライフデザインパートナーHMです。
これまでの記事では、
「空いてる椅子を探すな、自分で作れ」
「正社員神話にしがみつくな」
「派遣は甘くない現実だ」
という話をしてきました。
そして今回のテーマは、「フリーランス」。
フリーランスには、
- 働く時間を選べる
- どこで働くか選べる
- 付き合う相手も選べる
という自由があります。
50代から自分で人生を設計し直すなら、
これほど魅力的な選択肢はないかもしれません。
──ただし。
当然ながら、その自由は「完全な自己責任」と引き換えです。
フリーランスの本当の魅力とリスク
フリーランスになれば、
- 誰かに命令されて異動させられることはない
- 評価制度や社内政治に振り回されない
- どの仕事を引き受けるか自分で選べる
ただし、注意点もあります。
フリーランスでも客先常駐(SES)案件に入ることがあり、
その場合は、派遣社員として配属されている状況とほとんど変わらないケースも存在します。
完全な自由を得るためには、
案件の選び方も重要になってきます。
つまり、
「完全な自由」ではなく、
「誰に従うかを自分で選べる自由」なんです。
この現実を冷静に理解しておく必要があります。
【実例】知人たちのフリーランス転身
ここで、実際に私の知人たちが経験した話を紹介します。
成功した知人Aのケース
知人Aは、社内SEとして20年以上勤めた後、
給料の伸び悩みと会社の先行きに不安を感じ、50代で独立を決意。
独立後、
フリーランス向けエージェントに登録し、
ITインフラ系プロジェクトを中心に案件紹介を受けて活動開始。
- 新技術のキャッチアップを怠らなかった
- クライアントへの誠実な対応を心がけた
これが評価され、
独立初年度から会社員時代以上の収入を実現しました。
営業が苦手でも、
エージェントをうまく活用すれば生き残れる好例です。
苦戦した知人Bのケース
一方、知人Bは一般事務職でした。
給料への不満から独立を選びましたが、
- 明確な専門スキルがない
- 差別化ポイントが弱い
ため、独立当初は案件獲得に大苦戦。
しかし、エージェントに相談し、
- データ入力
- 事務サポート
など小さな案件を地道に積み重ね、
副業ベースで月10万〜15万円の収入を安定的に得るまでに。
大成功とは言えませんが、
エージェントを活用して堅実に積み上げる道もあると示してくれた例です。
フリーランスでもエージェントを使えば何とかなる
営業が苦手な人でも、
今はフリーランス専門エージェントが充実しています。
- ITエンジニア向け
- デザイナー・ライター向け
- コンサル・マーケター向け
など、ジャンル別に案件紹介してくれるサービスがあり、
登録さえしておけば自力営業なしでも仕事を得られることも珍しくありません。
最初はエージェントに頼りつつ、
徐々に直案件を広げていく。
これが50代フリーランスの現実的な成長戦略です。
確定申告という新たな手間も出てくる
また、フリーランスになると、
確定申告が必須になります。
- 収入管理
- 経費計算
- 税金の支払い
これらもすべて自分でやる必要があります。
最初は面倒ですが、
仕組みさえ作ればそこまで難しくはありません。
確定申告に関しては、
また別記事で詳しく紹介する予定ですので、興味のある方は参考にしてください。
まとめ:「自由」を引き受ける覚悟があるか
フリーランスは、
- 自分で選び
- 自分で決め
- 自分で責任を取る
という生き方です。
会社員のような「守られる安心感」はありません。
でもその分、
- 会社の都合に振り回されない
- 年齢に縛られない
- 生き方を自分で設計できる
という圧倒的な自由が手に入ります。
自由を引き受ける覚悟があるか。
すべてはそこにかかっています。
なお、建築・配管・飲食などの現場系職種にも、
独自のフリーランススタイル(紹介営業やマッチングアプリ活用)があります。
本記事ではホワイトカラー職中心に扱いましたが、別途深堀りする予定です。