50代、定年を逆算して「会社卒業設計図」を描け

こんにちは、ライフデザインパートナーHMです。

今回は、ズバリ言います。

──あと何年、今の会社で働けますか?

即答できないなら、それだけでもう「ヤバい」状態です。

定年延長?再雇用?そんなものは幻想だ

最近は、ニュースでもよく耳にします。

  • 定年延長、65歳まで雇用義務化
  • 70歳現役社会を目指す

──でも、現場レベルではどうでしょうか?

ほとんどの企業では、

  • 60歳定年のまま
  • その後は1年更新の再雇用契約
  • 給与は現役時代の6〜7割
  • ポジションは降格
  • ボーナスなし、昇給なし

これがリアルです。

「65歳まで働けるよ」と言われても、
実態は「安くこき使われるだけ」だったりする。

定年延長なんて、会社側にとっては
「社会的な体裁を整えるため」
にすぎない場合もザラです。

そもそも「再雇用すらされない」リスクもある

さらに怖いのは、
そもそも再雇用すらされないリスクが普通に存在すること。

  • 会社の業績悪化
  • 若返りを狙った人員整理
  • 単純に「不要」と判断される

このあたりで、
「じゃあもういいよ」と切り捨てられるパターンも、普通にあります。

つまり、
定年後の居場所」すら、今の会社は保証してくれない。

これが50代以降の現実です。

特に注意すべきなのは、
社員数が10人未満、下手すると「社長とあなただけ」みたいな会社にいる場合です。

こういう小規模企業は、

  • 経営リスク
  • 廃業リスク
  • 待遇リスク

すべての爆弾を抱えています。

「社長が元気だから大丈夫」とか思っていると、
ある日突然、会社ごと消えることだって普通にある。

会社の寿命と、自分の寿命を、冷静に見極める必要があります。

退職金神話ももう崩壊している

さらにダメ押しですが、
仮に再雇用されても、
退職金や年金をアテにできる時代ではありません。

特に、

  • 中途採用
  • 再雇用契約社員
  • 中小企業勤務

こういうケースでは、
「退職金ゼロ」または「ごくわずか」が普通です。

お金の話は別のカテゴリで詳しく掘りますが、
ここでは一つだけ言います。

退職金があるから大丈夫」という発想は、今すぐ捨てた方がいい。

今すぐ必要なのは「会社卒業設計図」だ

ここまで読んで、「じゃあどうすればいいんだよ」と思ったかもしれない。

答えはシンプルです。

  • 今の会社で定年まで働けるか?
  • その後、どうやって生活を成立させるか?
  • もし再雇用されなかったら、どうするか?

これを今から冷静に設計しておく。

これが「会社卒業設計図」です。

卒業設計図とは、要するに「会社を出た後も食える準備」です。

【具体策】卒業設計図に必要なこと

じゃあ具体的に、何をすればいいのか?

最低限、こんな要素は押さえておくべきです。

  • 副業で収入の柱を小さく育てておく
  • 今のうちにスキルを磨き直しておく(特に40代で止まったままの人)
  • 社外のネットワーク(知人・元同僚)を作っておく
  • 最悪、アルバイトでも繋げる「逃げ道」を確保しておく

「何もしてないけど、定年後もなんとかなるでしょ」
──これ、完全にアウトです。

待っていても、誰もあなたに席を用意してはくれません。

【実例】動いた人、動かなかった人

ここでもリアルな実例を紹介します。

Aさん(55歳・製造業)

  • 会社の定年延長制度に期待していた
  • 60歳手前で業績悪化、希望退職を促される
  • 何の準備もしておらず、結局アルバイト生活へ

「もう少しで退職金もらえたのに」と嘆いていましたが、
本人が何も動かなかったのが原因です。

Bさん(54歳・IT系)

  • 50歳から副業をスタート(小さなシステム開発請負)
  • 55歳で独立、副業を本業化
  • 今も年収は現役時代と大差なし

こちらは、「いつ会社を出ても大丈夫な準備」を早めに始めていたパターン。

どちらの未来を選びたいかは、言うまでもありません。

まとめ:「会社卒業設計図」を今日から描き始めろ

50代になったら、

  • 定年を逆算する
  • 再雇用の現実を直視する
  • 会社に依存しない道を設計する

これが絶対に必要です。

待っていたら、居場所はどんどん狭くなるだけです。

未来は、

  • 待つものではない
  • 与えられるものでもない
  • 自分で設計するもの