こんにちは、ライフデザインパートナーHMです。

会社の確定拠出年金(企業型DC)を積み立ててきた人が退職・転職を迎えると、もうひとつの小さな時計が動き始めます。そう、資産の“移し先”を決める時計です。ここは焦らなければ怖くない場所。流れさえつかめば、静かに片づきます。

やることは大きくひとつ。移し先(iDeCoや次の会社の企業型DC)を決めて、移換の手続きをかけるだけです。退職後は、国民年金基金連合会に資産が一時的に預けられる“待機の箱”に入ります。そこに長く置いておくと手数料だけが静かに減っていくので、移し先を先に決めておくと気持ちがずっと楽になります。

iDeCoへ移すなら、金融機関の口座を開き、移換のための情報(記号・番号)を受け取って、前の制度に伝える。この往復で手続きは流れます。次の会社に企業型DCがあるなら、そちらへ引き継ぐ道も自然です。転職が立て込んでいるときは「まず保留に入ってから、落ち着いてiDeCoへ」という順番も現実的です。

小さなコツ

・移し先を“先に決めてから”退職日を迎えると、あとが軽くなる。
・保留に入ったあとも移換は可能。焦らず、でも忘れず。
・商品ラインナップは、これからの働き方と家計に合わせて“シンプル寄り”を選ぶと続けやすい。

移し方自体は難しくありません。大切なのは、手続きを“先に知っておく”こと。たったそれだけで、仕事の節目のざわつきから、この話題をそっと切り離せます。

※本記事は一般的な流れの紹介です。移換の期限・手数料・必要書類は制度や金融機関により異なります。最新の案内は各制度・金融機関の公式情報で確かめる前提で読んでほしいです。