こんにちは、ライフデザインパートナーHMです。

実家が空くかもしれない。すでに空いている。頭の片隅にある不安は、放っておくほど大きくなります。焦らなくて大丈夫。ただ、税金と手入れ、出口の方向だけは今のうちに掴んでおくと、肩の荷がすっと下ります。

固定資産税は、住んでいなくても毎年やってきます。しかも管理が行き届かず“特定空家”等に認定されると、住宅用地の軽減が外れて税負担が跳ねることがあるので、庭や外壁、ポストの中まで“人の気配”を保つだけでも効果があります。管理を自分で続けるのが難しければ、月に一度の見回りや清掃を委託するという、現実的な選択肢も自然です。

売る・貸す・残すの分かれ道は、家族の事情と町の力で変わります。駅からの距離、周辺の空室状況、修繕の要否。紙に書いて並べてみると、置いておくほど価値が薄れるケースもあれば、貸して“人の流れ”を戻すほうが良い地域も見えてきます。売却するなら、空き家の譲渡に使える特例(条件付き)もあるので、時期や手順を不動産会社と落ち着いて擦り合わせましょう。

段取りを少し具体的に。1) 家の現状を記録(写真・設備の劣化・雨漏りの有無)→ 2) 固定資産税評価・路線価・近隣の成約事例を集め“相場の地図”を作る→ 3) 売る/貸す/残すの三案を作り、家族で費用と手間を比較→ 4) 売却なら相見積で媒介契約・簡易清掃・告知事項の整理、賃貸なら最低限の修繕範囲と家賃設定、残すなら管理頻度と費用を決める→ 5) 6カ月の見直し。季節と相場で選択肢は動きます。

“特定空家”等を避けるための最低ラインも置いておきます。郵便物の滞留をなくす(転送・回収)、雑草や樹木の剪定で景観・害虫を抑える、屋根・外壁の破損や倒壊の恐れがあれば早めに応急修繕。自治体によっては見守り・管理支援のメニューや補助金があるので、“空き家対策”のページをブックマークしておくと手が早いです。

売却の特例(空き家の3,000万円特別控除など)は、“相続からの期限”“耐震改修の有無”“譲渡時の要件”で使えたり使えなかったりします。早合点で進めず、要件の“全文”を一度だけ読み合わせてから動く。貸す場合は、賃貸借のトラブル(滞納・原状回復)を避ける条項と、管理を委託するか否かの線引きを最初に。残す場合も“固定費×年数”を紙に出し、“未来の自分”が払えるかを素直に見ておくと、後悔が減ります。

小さな段取り

・“管理の手当て”を先に置く。見回り・清掃・郵便の転送だけでも違います。
・“出口の仮説”を一枚に。売る/貸す/残すの条件を書いて、家族で共有。
・“税の地雷”を避ける。特定空家のリスク、特例の要件は早めに確認。

空き家の話は、暮らしの話です。大切なのは、家のために無理をしないこと。できることを小さく積み上げれば、道はちゃんと前へ伸びていきます。

※本記事は一般的な考え方の紹介です。固定資産税の軽減・特定空家の判断、空き家譲渡の特例の適用は自治体や要件で異なります。最新のルールは自治体・国の公式情報で確かめる前提で読んでほしいです。