こんにちは、ライフデザインパートナーHMです。

保険料の改定が続き、かつての長期契約も縮みました。だからこそ“なんとなく継続”から一歩外へ。いまの住まいに合った厚みと広さへ、補償を置き直す時期が来ています。

火災保険は、建物と家財のバランスが要です。持ち出せないものと、持ち出せるもの。いざのときに“何を買い戻すか”を想像しながら、家財の金額を置くと、過不足がみるみる減ります。水災や水漏れ、風の被害。地域のハザードマップを軽く眺めるだけで、必要な特約の輪郭が浮かびます。

地震保険は、建物の構造と築年で保険料も給付も変わります。全損だけではなく、一部損の基準もさらりと確認。免震・耐震の備えをどうするかは、保険だけでなく、住まいの“これから”の話でもあります。

見直しの合図

更新の通知が届いたら、写真フォルダを開いて“家の中の今”を数枚撮っておく。物の量と暮らしの変化が、補償の調整にそのまま効きます。

保険は、安心のための道具です。暮らしに寄り添う配置に直したら、あとは静かに続けるだけで十分です。

補償の“重ね方”にも触れておきます。火災保険は水災・水濡れ・風災の特約の付け外しで保険料が大きく動きます。ハザードマップで浸水想定が低ければ水災を外す選択も、逆に地盤や河川のリスクが高ければ“床上浸水”に耐えられる家財額を意識して厚く。マンションは“専有部の突発的な事故(内装・設備)”を重視し、戸建ては“屋根・外壁・カーポート・塀”の風災・雪災の扱いを丁寧に。免責(自己負担額)は“少し高め+家計の予備費で吸収”がトータルでは効率的なケースが多いです。

地震保険は“単独では入れない”ので、火災保険の相棒です。耐震等級や免震装置による割引、長期一括の割引が縮んだ今は“更新タイミングごとに条件の再見積”が現実的。家財の評価は“買い戻す額”を基準に、最小限を確保。全損でなくても“家財全滅”は起き得ます。写真と簡単な家財リスト(大型家電・家具・PC・自転車など)を年1回だけ更新しておくと、いざという時に請求が短く済みます。

最後に、団地・賃貸・持ち家での違い。賃貸は“借家人賠償・修理費用”が重要で、原状回復の費用を保険で手当て。持ち家は“自分の建物・家財”が主役。団地・区分所有は“管理組合の保険の範囲”と重複や欠落がないか確認。補償は“重ねすぎず・抜かさず”。暮らしの変化が補償の変化、の合図です。

※本記事は一般的な考え方の紹介です。補償範囲・免責・保険料の改定は保険会社や地域で異なります。最終判断は保険会社の約款・見積と公的情報で確かめる前提で読んでほしいです。