ワンタックトラウザー再入門──50代体型を美しく見せる線の作り方

50代のパンツ選びは“細さ”ではなく“線の美しさ”。ワンタックは、お腹周りの余裕と脚の直線を両立できる最適解です。数値基準で迷いをなくします。
結論:3つの数値だけ覚える
- 股上:前27〜29cm(深すぎると古臭く、浅すぎるとお腹が乗る)
- 裾幅:18.5〜20.0cm(靴サイズ26.5基準。小さい靴は-0.5cm)
- わたり:太もも実寸+6〜8cm(立ち座りで膝にシワが寄りにくい)
タックは“表情”ではなく“機能”
- インタック:腰回りをコンパクトに。ビジネス寄りに端正。
- アウトタック:腰骨の逃げが作れ、腰の丸みを拾いにくい。
- どちらでも“タック位置=プリーツ線”がまっすぐ落ちることが最重要。
丈の決め方(靴別)
- ローファー:ノーブレイク〜ハーフ。甲に布が溜まらない長さで軽快に。
- レースアップ:ハーフ〜ワン。クラシック寄りでも重く見せない。
- スニーカー:ノーブレイク。裾が靴に触れた瞬間の“空気感”が清潔。
素材選びの指針
- ウールトロピカル:通年対応の主力。クリースが長持ち。
- コットンツイル:休日に。センタープレスで直線を強調。
- ストレッチは1〜2%で十分。伸びすぎると線が曖昧に。
まとめ
ワンタックは“体型隠し”ではなく“線の最適化”。タック・股上・裾幅の3点が噛み合えば、上はTシャツでもジャケットでも印象は端正にまとまります。