腸の1日は、朝で決まる

朝起きて、すぐトイレに行きたくなる日もあれば、
なんとなく出ないまま仕事に突入してしまう日もある。

実はこれ、**体内時計と腸のリズムの“同期ズレ”**かもしれません。

腸に朝を知らせるのは「光」と「呼吸」

腸は「第2の脳」と呼ばれるほど、自律神経の影響を強く受けます。
特に朝日を浴びることと、深い呼吸で横隔膜を動かすことは、
腸に「1日が始まった」と教える最初のスイッチ

ヨガの“太陽礼拝”を呼吸法に転化

ヨガでおなじみの「太陽礼拝(サンサルテーション)」は、
体と心を目覚めさせる動きとして知られていますが、
今回ご紹介するのは動かない“ブレス版太陽礼拝”

つまり、座ったまま or 立ったままでもできる呼吸に特化したバージョンです。

実践:太陽礼拝ブレス(Sun Salutation Breath)

◾️ステップ① 朝日を浴びる準備

  • カーテンを開けて、顔と胸に日光を感じる
  • 外が暗い場合は、白色LED照明の下でも代用可
補足

日光が目に入ることで、体内時計が“リセット”され、腸の動きも始まります。

◾️ステップ② 深い腹式呼吸で「吸って満ちる」

  • 両手を胸の前で合わせ、息を3秒かけて吸う
  • 手を空へ持ち上げるようにしながら、お腹を膨らませる

◾️ステップ③ 吐きながら「空へリリース」

  • 息を6秒かけて吐く
  • 両手を左右に広げながら、胸とお腹をしぼるように吐き切る

◾️ステップ④ 腸の奥に響かせるイメージ

  • お腹の中を「温かい光が通る」ような感覚をイメージ
  • 腸が上下に波打つような、静かな揺れを想像しながら行う

これを3〜5セットほど、朝の5分間だけ行うだけでも十分です。

続けると、こう変わる

  • 起床後すぐの「便意スイッチ」が入りやすくなる
  • 呼吸が深くなり、朝の頭の重さがすっきり
  • 腸の“生活リズム”が整い、便秘のパターンが減る
  • 朝から気分が前向きになりやすくなる

腸と気分のリズムは、呼吸と光から整える──
その実感が、3日目くらいから訪れることも珍しくありません。

Q&A

Q. ヨガをやったことがなくても大丈夫?

A. まったく問題ありません。
ポーズは不要で、呼吸と光を使うだけです。

Q. 朝起きてすぐやるのが理想?

A. はい。起きて顔を洗ったあとすぐ、
ベッドのそばやリビングでも大丈夫です。

補足

朝の腸は「刺激待ち」の状態。光と呼吸がそれを起こしてくれます。

Q. 便意がなくても続ける意味ありますか?

A. もちろんあります。
「今日は出そうだな」という感覚が、日ごとに育ってきます。

Q. 座ったままでもできますか?

A. できます。背筋を伸ばして、
胸とお腹を意識できれば効果はしっかりあります。

まとめ:腸が「朝を感じる」瞬間をつくる

朝日とともに、腸が動き出す。
これは体の中の1日の始まりの儀式です。

呼吸ひとつで、便秘とリズムを整える。
あなたの腸が、“今日を始めるスイッチ”を探しているなら──
この「太陽礼拝ブレス」がその鍵になるかもしれません。