朝の“気分とお腹”が重たいときに

なんとなくダルい。頭がボーッとする。
お腹も動いていない気がする──
そんな朝、ありますよね。

それ、**自律神経と腸の“同時停滞”**かもしれません。

実は、鼻歌が“お腹”に効くんです

いきなり運動するのはちょっとつらい。
でも呼吸ならできる。しかも鼻歌のように声を出すだけ。

それが「ハミング・ブリージング法」です。

  • 声を出すことで、横隔膜が振動
  • 振動が迷走神経を刺激 → 副交感神経が優位に
  • さらに、お腹の内圧がリズミカルに変化

音と呼吸の刺激が、腸をやさしく起こしてくれます。

ステップ:ハミング・ブリージングのやり方(3分)

◾️準備

  • 椅子に深く座り、背もたれに軽くもたれる
  • 顎を少し引き、首筋をリラックス
  • 手はお腹の上に

◾️ステップ①:音なしで呼吸を整える(30秒)

  1. 鼻から5秒吸って、口を閉じたまま3秒キープ
  2. 鼻からゆっくり5秒吐く
  3. 呼吸の音が聞こえるくらいでOK
ポイント

このとき、胸ではなくお腹がふくらむ感覚を意識。

◾️ステップ②:軽いハミングで吐く(1分)

  1. 鼻からゆっくり吸って(4秒)
  2. 唇を閉じて「ん〜〜〜」と小さな声で吐く(6〜8秒)
  3. 音が喉〜胸〜お腹に響くような感覚を感じる

◾️ステップ③:お腹を手で感じながら(1分)

手をお腹に置いたまま、
ハミングの振動が伝わっているかを確かめましょう。
吐くたびに、腹部が内側から動くのを感じられたら◎です。

こんな方におすすめ

  • 朝、排便がスムーズに始まらない
  • 緊張しやすく、腸が固まりやすい
  • ストレスや冷えで便秘がち
  • 音声を出すのが苦にならない方

続けると感じる変化

  • 腹部が「自然にほぐれる」感覚が育つ
  • お腹が鳴る頻度が増える(=動いているサイン)
  • 呼吸が深くなり、心のゆとりも出てくる
  • 排便の前に“自然な兆し”がわかるようになる
補足

ハミングの音は「んー」でも「ふーん」でも自分が心地よければOK。 声の高さよりも、振動を感じるかが大切です。

Q&A

Q. 周囲に聞こえるのが気になります…

A. 声量は小さくても十分。
音が出せない環境では、イメージだけで「ん〜」と息を吐くのも効果ありです。

Q. ハミングの代わりに他の音でもいい?

A. 「ん〜」以外にも、「う〜」や「ふ〜ん」でもOK。
ただし、唇を閉じて内側で響かせることを意識しましょう。

Q. 習慣化のコツは?

A. 歯磨きのあとや、朝の白湯タイムなど、
決まったルーティンの中に組み込むと定着しやすくなります。

まとめ:「声にならない声」が腸を動かす

呼吸だけじゃ足りない。運動まではしたくない。
そんな間にあるグレーな状態でも、**“音の力”**が役立ちます。

小さな声、小さな動き──
でも、腸と心にはしっかり響く「ハミング・ブリージング法」。

声を出すたび、腸も、気持ちも、少しずつ前へ進んでいきます。