固まったお腹に、風を通す――“ヨットの帆”が腸を目覚めさせる

「トイレに座っても出ない」
「お腹が重くて、張ったまま」
「気づくと、背中も腰も丸まっている…」

そんな日が続いているなら、
あなたの腸は “動きたくても動けない状態” になっているかもしれません。

実は腸の動きと深く関係しているのが、姿勢・呼吸・腹圧です。
そしてこの3つを一気に整えてくれるのが、
たった90秒で完結する**“ヨットの帆”ポーズ**です。

姿勢を変えると、腸はすぐに動き出す

便秘は、腸が止まっているだけではありません。
「腸の通り道が、体のゆがみで塞がっている」ことも大きな原因です。

  • 猫背 → 腸が圧迫され、通りがねじれる
  • 呼吸が浅い → 横隔膜の上下運動が不足
  • 骨盤が後傾 → 腸が“下がる”姿勢に

この状態でいくらいきんでも、腸はびくともしません。

腸は“通り道”が整ったときに、自然に動きます

正しい姿勢・腹圧・重力がそろうと、「押し出す力」より「通す余白」が生まれるのです。

“ヨットの帆”ポーズとは?

名前のとおり、ピンと帆を張ったヨットのように体を支えるポーズです。

  • 背筋を伸ばし
  • 骨盤を立て
  • 腕を斜めに伸ばして、呼吸を深める

これにより、腸が自然と“解放された空間”の中で動き始めます。

実践:「ヨットの帆」90秒1セットガイド

姿勢

  1. あぐらか、椅子に浅く腰かける(どちらもOK)
  2. 骨盤を立てる(お尻を後ろに突き出すように)
  3. 両手を頭の斜め上に伸ばす(帆を張るイメージ)
  4. 肩は力を抜き、胸をそっと開く

呼吸

  1. 鼻から4秒吸って、お腹をふくらませる
  2. 口から6秒吐きながら、お腹をへこませる
  3. 呼吸に合わせて姿勢を保ち、3セット繰り返す(約90秒)
ワンポイント

目線はやや遠くを見るように。ヨットが前へ進むイメージで、体幹に「流れ」をつくります。

続けるとどうなる?

  • 腹圧がかかる感覚がわかる
  • 背筋が整い、お腹が前に出にくくなる
  • 深呼吸のたびに「腸が動いている」実感が生まれる

派手な動きは一切ありませんが、内側から動きが起きる感覚が特徴です。

まとめ:腸に「流れ」を思い出させる90秒

ヨットの帆が風を受けて進むように、
あなたの腸も、姿勢と呼吸の風を受けて動き出します。

ピンと姿勢を整える。腹にふくらみをつくる。
それだけで、便秘の朝が変わりはじめるかもしれません。

Q&A

Q. 肩が凝って腕が上がりません…

A. 腕を耳の横まで上げなくてもOKです。
無理のない角度で、胸が開いていると感じられれば大丈夫です。

ワンポイント

「腕よりお腹に風が通る感覚」を大事にしてください。

Q. 骨盤を立てるってどういうこと?

A. お尻を軽く突き出すようにして、腰をまっすぐに起こすことです。
背もたれに寄りかからず、座面の中央に座ると自然にできます。

ワンポイント

座骨(ざこつ)で座ると、骨盤が立ちやすくなります。

Q. 朝以外にやってもいいですか?

A. はい、夕方や寝る前でも構いません。
大切なのは“お腹を伸ばす時間”をつくることです。

ワンポイント

食後すぐは避けてください。空腹〜軽く満たされた時間が理想です。

Q. ヨガが苦手なんですが大丈夫ですか?

A. 問題ありません。ポーズというより「座りながら整える」意識の方が近いです。
筋力や柔軟性は必要ありません。

ワンポイント

「形を真似する」のではなく「腸の流れを感じる」ことが本質です。

Q. どのくらい続けると効果を感じますか?

A. 個人差はありますが、2〜3日で「お腹がぽかぽかする」「朝スッキリしやすい」といった変化を感じる人もいます。

ワンポイント

1日1回、90秒。それだけでも腸は覚えてくれます。