腹筋ができなくても、腸は“波”で動く──呼吸で整える新しい腸活法

「腹筋をしてもお腹がへこまない」
「体を動かすと疲れてしまう」
「それでも、便秘だけはどうにかしたい…」

そんな方にこそ試してほしいのが、呼吸だけで腸にアプローチする
「ドローイン・バースト法」です。

体を激しく動かす必要はありません。
布団の上で寝たまま、静かに呼吸をコントロールするだけ。

それでも腸は、“ふっ”と動き出すきっかけを得ることができます。

「腹圧の波」で腸は自然に動き出す

便秘に悩む多くの方が見落としがちなのが、
**腸は押し出されるよりも“揺さぶられる方が動く”**という事実。

腸はやわらかい筋肉の管でできており、
呼吸や姿勢、腹圧による“ゆらぎ”に非常に敏感です。

腹筋を使うのではなく、腹圧を使う
これがドローイン・バースト法の基本です。

ドローインとは?バーストとは?

● ドローイン

  • お腹を凹ませながら呼吸する「腹圧呼吸」
  • 吸うとき:鼻から息を吸って、お腹を軽くふくらませる
  • 吐くとき:お腹をへこませながら口から吐く

→ 腹筋を鍛えるのでなく、“腹圧のコントロール感覚”を得る

● バースト

  • ドローイン中に、腹圧を一瞬で「ふっ」と抜く動作
  • 緊張→解放の反応で、腸が“びっくりして動く”仕組み

→ 軽い振動や圧抜きが、腸のセンサーを刺激します

実践:寝たままできるドローイン・バースト法

【姿勢】

  1. 仰向けに寝て、膝を立てる
  2. 両手はお腹の上、肩と首の力は抜く

【1セットの流れ(約1分)】

  1. 鼻から息を吸って、お腹を軽くふくらませる(3秒)
  2. 口からゆっくり吐きながら、お腹をへこませる(6秒)
  3. 限界までへこませたら、一瞬「ふっ」と脱力して力を抜く(バースト)
  4. 3セット繰り返す
ワンポイント

脱力(バースト)は、ため息のように「はあ…」と抜くのがコツ。
お腹が“内側からぽこっと動いた”感覚があれば成功です。

効果:腸が“波を感じて”動き出す

  • ガスが出やすくなる
  • お腹の張りが軽くなる
  • トイレ前にやると便意が起こりやすくなる
  • 「出そうで出ない」感覚がやわらぐ

体の奥で「ぽこっ」とした感覚が出たら、それは腸が目覚めたサイン

腹筋が弱くても、硬くなった腸がゆるみ、
“波のように動きやすい環境”が整っていきます。

まとめ:腹筋に頼らず、“息の波”で腸をチューニング

便秘対策=腹筋ではありません。
腸を目覚めさせるのは、**「リズム」や「ゆらぎ」**です。

ドローイン・バースト法は、誰でも・どこでも・すぐできる呼吸法。
たった1分の波の刺激が、あなたの腸に“動いていいよ”のサインを送ります。

Q&A

Q. お腹をへこませるのが難しいです…

A. 最初は浅い動きでも構いません。
意識を向けるだけで腹圧の感覚は育っていきます。

ワンポイント

指2本分くらいおへそより下に手を当てて、動きを感じてみてください。

Q. 「ふっ」と抜くのがうまくできません…

A. ため息をつくように、軽く吐き出すだけで大丈夫です。
「肩の力を抜く」と同時にお腹も脱力させると感覚がつかめます。

ワンポイント

“息を止めない”ことを意識すれば、自然とバーストになります。

Q. どの時間帯にやるのがベストですか?

A. 朝のトイレ前や、夜寝る前の布団の中が最適です。
空腹時の方がお腹の感覚をつかみやすくなります。

ワンポイント

「寝返りしたら出た!」という人は、呼吸でその“揺れ”を再現している状態です。

Q. 1回どれくらいやればいいですか?

A. 3セットで約1分が目安です。
慣れてきたら5セットまで増やしても問題ありません。

ワンポイント

1日2回、朝と夜に取り入れるとリズムが整いやすくなります。

Q. 続けると何が変わるんですか?

A. 「張りにくくなった」「ガスが抜けるようになった」などの変化を感じる方が多いです。
徐々に自然な便意のリズムが戻ってきます。

ワンポイント

お腹の“奥に響くような動き”が出てくるのが、整い始めたサインです。