動けない電車の中こそ、“腸”を動かす絶好のタイミングだった

「トイレに座っても出ない」
「朝の便意がこなくなってきた」
「運動不足かも…と思いつつ、忙しくて何もできていない」

そんな毎日を送る方へ、ちょっと意外な腸活法をご紹介します。
それは、満員電車の中で、足元だけを“トントン”と動かすだけ。

この動きが、骨盤・腹圧・腸の動きにじんわりと刺激を与え、
まるで腸に「さぁ、動いていいよ」と合図を送るような作用を持っているのです。

満員電車は“腸が止まりやすい環境”

人混み、圧迫感、緊張、足元の制限…
実はこのような環境では、体は交感神経優位（緊張状態）になりがちです。

するとどうなるか？

• 腸は“今は動かない方がいい”と判断し、ぜん動運動がストップ
• 姿勢も崩れ、骨盤が後傾 → 便がたまりやすいポジションに
• 緊張によって、肛門周囲の筋肉もこわばる

この悪循環を断ち切る方法が、かかとを小さく“トントン”と動かすだけのシンプルな動きなのです。

「かかとトントンメソッド」とは？

基本ルールはたったひとつ：

かかとを、床に小さくトン・トンと打ち付けるだけ。

想像してみてください。立っている状態で、つま先を軽く床につけたまま、
かかとを1cmほど浮かせて、ストンと落とすような動きです。

これが骨盤底に心地よい“震え”を起こし、
腸の動きにゆるやかなリズムを与えてくれるのです。

実践：電車内で“誰にも気づかれずに”行う方法

① 立っている場合

1. 両足を肩幅程度に開いてまっすぐ立つ
2. かかとを交互に「トン・トン」と小さく上下させる
3. 地面を叩くのではなく、足首から先を落とすだけ
4. 20〜30回（約30秒）程度でOK

バランスを崩さないように、吊り革やドア横のバーを軽く持つと安心です。

② 座っている場合

1. 椅子に浅めに座り、背筋を軽く伸ばす
2. 両足を床につけた状態で、かかとだけ軽く持ち上げる
3. ストンと戻すように、かかとだけで「トントン」と刺激
4. 小さな音がしないよう、やさしく繰り返す

椅子が硬いほど、骨盤への伝導が高く、刺激が届きやすくなります。

いつ、どこでやれば効果的？

• 通勤中の電車（立っても座ってもOK）
• オフィスの椅子で1人の時
• 美容室や病院の待ち時間にも
• テレビを見ながら、会話しながらでも◎

1回30秒、思いついた時に行うだけで、腸の“サボり癖”がだんだんと取れていきます。

まとめ：バレずに、腸は確実に目覚める

誰にも気づかれずに、お腹の中を整える。
それが「かかとトントンメソッド」の強みです。

忙しいあなたの1日のなかに、ほんの30秒。
通勤時間が「ただの移動」から「腸の時間」へと変わるかもしれません。

トイレで力まず出せるあの感覚を、
足元から、そっと呼び戻してみてください。

Q&A

Q. 本当にこんな小さな動きで腸に効くんですか？

A. はい、腸は強い刺激よりも「小さな揺れ」や「リズム」によく反応します。
かかとから伝わる微細な振動が、骨盤や内臓をやさしく刺激し、腸が“動いていいよ”と感じるきっかけになります。

Q. 立ってやるのが不安定で怖いのですが…

A. 無理せず、座って行う方法をおすすめします。
椅子に浅く座って軽くかかとを上げるだけでも、骨盤周囲に振動が届き、しっかり効果があります。

Q. 毎日やったほうがいいですか？

A. はい、できれば毎日の習慣にすると腸のリズムが整いやすくなります。
とはいえ「やらなきゃ」よりも、「ふと思い出したときにやる」くらいが続けやすく効果的です。

Q. 人に見られて恥ずかしくありませんか？

A. ご安心ください。かかとを1〜2cm動かすだけの静かな動きなので、ほとんど目立ちません。
ポイントは「動いてる感覚を自分で感じられればOK」と考えることです。

Q. どれくらいで効果を感じられますか？

A. 個人差はありますが、早い方は数回で「お腹がゆるんだ感じがした」「ガスが出た」など小さな変化を感じます。
習慣化することで、朝の便意が整ってきたという声も多いです。