出ない朝は「腸のせい」じゃない。通り道の“骨盤”がズレているかも?

「朝、便意がまったく来ない」
「トイレに行っても、なんとなく詰まってる感じ」
「夕方になると下腹だけポコッと出る…」

そんな便秘の悩み、実は腸そのものではなく、
腸を支える“骨盤”のゆがみやねじれが原因になっているかもしれません。

とくに50代以降は、筋力の低下や長時間の座り姿勢などで、
骨盤のバランスが崩れやすく、それが腸の通り道を「物理的に塞ぐ」形になることも。

そんな時に有効なのが、**片脚を振るだけの“スイング体操”**です。

骨盤のゆがみが腸を“詰まらせる”?

腸は骨盤の中にふわっと納まっています。
骨盤が左右どちらかに傾いていたり、ねじれていると…

  • 腸のカーブが急角度になりやすくなる
  • 重力の通り道がズレ、便やガスが“引っかかる”
  • 自律神経が圧迫され、ぜん動運動が低下する

といった悪循環が起きやすくなります。

反対に、骨盤がニュートラルな位置に戻ると、
腸は“自然に通っていく”状態に切り替わります。

ズレた体に便は通らない

通りが良くなるには、まず“まっすぐなルート”が必要なんです。

「片脚スイング」で骨盤まわりがゆるむ理由

この体操は、

  • 片脚を前後にリズムよく振ることで
  • 骨盤と股関節まわりの緊張がほぐれ
  • 同時に体幹の“軸”がまっすぐになっていく

という、シンプルながら奥の深い動きです。

一見ラクそうですが、左右のバランス感覚や呼吸との連動により、
骨盤の“中心軸”が調整されていく感覚が得られます。

実践:朝の片脚スイング体操(1分)

姿勢

  • 壁やイスに軽く手を添えて、片脚立ちになる
  • 姿勢はまっすぐ、背筋を伸ばす
  • もう一方の脚を、膝を伸ばしたまま振る(前後)

やり方

  1. 鼻から息を吸いながら、脚を前へ
  2. 口から吐きながら、脚を後ろへ
  3. 呼吸に合わせて10回、左右各1セット
ポイント

振る幅は大きくなくてOK。
骨盤がねじれないよう、おへそは常に正面を向けましょう。

続けるとどうなる?

  • 朝トイレ前に行うと、便意が起きやすくなる
  • 下腹の張りが減る
  • 骨盤まわりの“詰まり感”が軽くなる
  • 体幹の感覚が整って「まっすぐ歩けるようになった」と感じる人も

ちょっとした揺れの習慣が、
朝の腸に“流れる”きっかけを与えてくれます。

まとめ:出す前に、まず“整える”

便秘を改善するために、「押し出す」ことばかり意識していませんか?
大切なのは、まず通るための体の準備をすること。

片脚を振るだけ。
けれど、体の芯が揺れて整うことで、
腸の奥にも“通る道”が生まれていきます。

Q&A

Q. 脚を振ると腰が痛いのですが…

A. 無理に振り上げようとせず、小さな動きにしましょう。
痛みが出る場合は、中止して休み、骨盤の安定を優先してください。

ワンポイント

腰で振るのではなく、脚の重みで“自然に振れる”範囲だけでOKです。

Q. 片方ずつやるとバランスが崩れそうです…

A. 壁やイスなどを軽く支えにしてOKです。
不安定さを感じる場合は、まず足を軽く振るだけでも効果があります。

ワンポイント

「骨盤がまっすぐな状態」を探す感覚で、無理なく続けてみてください。

Q. 何回くらいやればいいんですか?

A. 1セット10回ずつで十分です。
朝1分だけでも、骨盤がスッと目覚めて腸に変化が出てきます。

ワンポイント

回数より“リズムと姿勢”の意識が大切です。

Q. 毎日やる必要がありますか?

A. 毎日でなくてもOKですが、腸の通りが気になる朝だけでも効果は感じやすいです。

ワンポイント

「今日は出そうにないな…」という日にだけやってみるのもアリです。

Q. 続けていると、何が変わってきますか?

A. 「お腹が張らなくなった」「ガスが出やすくなった」「歩くときに姿勢が整う」などの実感が出てきます。

ワンポイント

“通す体”を整えることで、無理なく出せる腸へとつながります。