ぽっこりお腹なのに出ない…その原因「腰反り」かも

「食べてないのにお腹が出る」
「なんとなくガスが溜まっている感じ」
「便意があるような、ないような…」

そんな曖昧な便秘感、
実は“反り腰”による腸の圧迫が関係しているかもしれません。

腰の反りが腸を“ねじる”

腰が反っていると、背骨のS字カーブが過剰になり──

  • 骨盤が前傾し、腸が圧迫される
  • 腰椎が縮まり、神経や血流が滞る
  • 腹圧がうまくかけられず、排便力が弱くなる

つまり、通るはずのルートが歪んで詰まる状態。
これが“隠れ便秘”の正体です。

“S字スパイラル矯正”で通り道を整える

この体操では、
反りすぎた腰〜背中のカーブをやさしく整えることを目指します。

ポイントは:
「ねじり+呼吸」で、背骨と骨盤の連動性を取り戻すこと。

使用するもの

  • ヨガマットまたは敷布団の上など、柔らかすぎない床
  • バスタオル(補助的に使用)

実践:S字スパイラル矯正(所要5分)

ステップ①:背中全体を床に預ける

  1. 仰向けになり、両膝を立てる
  2. 腰の下に手がスッと入るか確認
  3. 腰が浮きすぎていたら、軽くお腹をへこませて調整
ワンポイント

「床に背骨を1つずつ沈める」ように意識すると、反り腰が緩みます。

ステップ②:骨盤を“巻く”ように揺らす

  1. 息を吐きながら、骨盤を後傾(床に押しつける)
  2. 息を吸いながら、骨盤を前傾(少し浮かせる)
  3. ゆっくり呼吸と連動しながら、10往復

ステップ③:両膝を右側に倒し、上体を左へツイスト

  1. 両膝を右に倒す(両肩は床につけたまま)
  2. 左腕を斜め上に伸ばし、視線も左に
  3. 深く呼吸しながら30秒キープ
  4. 反対側も同様に
骨盤と肋骨の“ねじれ”がポイント

腸の周囲をスパイラルにゆるめるイメージで。

ステップ④:四つん這い→猫のポーズ(キャットストレッチ)

  1. 両手・両膝をつき、背筋は水平に
  2. 息を吐きながら背中を丸め、目線はおへそ
  3. 吸いながら背中を反らせ、目線は前
  4. ゆっくり5回繰り返す

ステップ⑤:座って骨盤起こし+深呼吸

  1. あぐらで座るか、椅子に浅く座る
  2. お尻の骨(坐骨)を感じながら骨盤を立てる
  3. 背骨をスーッと上に伸ばして深呼吸3回

続けるとどうなる?

  • ぽっこりお腹が凹みやすくなる
  • 腸の動きが“するする”と感じられるように
  • 長時間座っていても疲れにくくなる
  • 排便時に「力まなくて済む」ように変化していく

まとめ:反りすぎを戻すだけで、腸はもっと動ける

反り腰は「美しい姿勢」と誤解されがちですが、
腸にとってはストレスそのもの。

ゆるやかにS字を整えることで、
腸の働くスペースが自然に広がります。

見た目もラクさも両方叶う、
「反り腰矯正」から始める便秘ケア、ぜひ取り入れてみてください。

Q&A

Q. 反り腰かどうかはどう判断する?

A. 仰向けに寝て腰の下に手を差し入れて、スカスカ通る場合は反り腰の傾向があります。

ワンポイント

壁に背をつけたとき、腰と壁の隙間が手のひら1枚以上空いているなら要注意です。

Q. 寝る前にやってもいい?

A. もちろんOKです。
背骨と自律神経が整うことで、睡眠の質も高まりやすくなります。

Q. 腰に痛みがあるときはどうする?

A. 無理に反らす・ねじる動きは避け、ステップ①と⑤のような“静的な矯正”だけでも十分です。
不安がある場合は専門家に相談を。

Q. 呼吸が浅いと感じるのですが…

A. 最初は浅くても構いません。
「吐ききる」ことを意識するだけでも、自然と呼吸は深まっていきます。