「開かなくても動く」腸ストレッチの発想転換

「開脚しないと腸に届かない」──そんな誤解、していませんか?

実は腸には、“縦方向の揺さぶり”も非常に有効です。
片脚を前後にスライドさせるだけで、骨盤と腸に微細な刺激が入り、
便やガスがスムーズに動きやすくなります。

なぜ“縦”が効くのか?

  • 腸は骨盤に吊り下がる形で配置されている
  • 片脚を動かすと、骨盤が上下にわずかに揺れる
  • それが腸の位置や腸間膜に“縦揺れ”を伝える

結果、腸が内側から揺さぶられるような刺激になります。

実践:片脚スライド・ストレッチ(2分)

◾️ステップ①:座位の準備

  1. 床に座り、片脚を軽く伸ばす(もう片方は曲げてもOK)
  2. 背筋をスッと伸ばして、骨盤を立てる意識で

◾️ステップ②:片脚をスライド(1分)

  1. 伸ばした脚を前に5cm、後ろに5cmほど動かす
  2. 太もも裏が床をこする感覚で、前後にゆっくり10〜15回
  3. 骨盤が上下に軽く動くのを感じられたら◎
ポイント

膝が少し曲がっていてもOK。大切なのは「縦の揺れ」を骨盤に伝えることです。

◾️ステップ③:左右交代&深呼吸(1分)

  1. 脚を入れ替えて、同様にスライド
  2. 最後に両足を伸ばして、深呼吸しながらお腹を観察

どんな人に向いている?

  • 開脚ストレッチが苦手
  • 背中や腰が固まって、腸が動かないと感じる
  • 朝の排便が「あと一歩」足りない感じがある
  • 骨盤のゆがみが気になる

続けて感じる変化

  • お腹のガスが動きやすくなる
  • 排便の「きっかけ」がつかめるようになる
  • 骨盤〜下腹の柔軟性がアップ
  • 姿勢も整い、腸の位置も安定する
補足

縦の動きは「腸の奥」に届く感覚が得やすい。出先の朝にもおすすめです。

Q&A

Q. 膝や股関節が硬いですができますか?

A. 曲げた状態でもOKです。
脚を動かすことで骨盤が縦に揺れれば、腸にはしっかり刺激が入ります。

Q. 床に座れない場合は?

A. ベッドや椅子の上でも応用可能です。
脚を滑らせる距離は小さくても構いません。

Q. 何回くらいやれば効果ありますか?

A. 片脚10〜15回で十分です。
習慣化すれば、朝の腸リズムが自然に整いやすくなります。

まとめ:開かずして、動かす

開脚ができなくても、腸は動かせます。
重要なのは「どう動かすか」。

片脚のスライドで骨盤を縦に揺らし、
“出やすい道筋”をそっと整えてあげましょう。