背中が硬いと、お腹も固まる?

長時間のデスクワークやスマホ姿勢で、
背中がガチガチになっていませんか?

実はその“固まった背中”こそが、
腸の働きを鈍らせる原因になっていることがあるのです。

背中とお腹は“神経”と“筋膜”でつながっている

  • 背中の筋肉(広背筋、脊柱起立筋)が緊張すると、
     自律神経の通り道(背骨まわり)も圧迫される

  • 背中〜腹部をつなぐ筋膜が引っ張られ、
     内臓の自由な動きが制限される

  • 結果、呼吸が浅くなり → 横隔膜の動きが悪化
     → 腸も動きづらくなる

この連鎖を断つカギが、肩甲骨ストレッチです。

実践:肩甲骨で腸をゆるめるルーティン(3分)

◾️ステップ①:肘回しストレッチ(30秒)

  1. 両手を肩に添え、肘で円を描くように大きく回す
  2. 前→上→後→下の順に10回
  3. 呼吸を合わせながら、肩甲骨が寄るのを意識
補足

肘ではなく、肩甲骨が“背中側で動く”感覚を大事に。

◾️ステップ②:肩甲骨引き寄せ呼吸(1分)

  1. 両肘を体側に引きつけながら、背中で肩甲骨を寄せる
  2. この姿勢で3秒キープ+ゆっくり脱力(5回)
  3. 吐く息に合わせて脱力するのがポイント

◾️ステップ③:背中伸ばし前屈(1分)

  1. 両手を前に伸ばして、背中を丸めすぎずに前屈
  2. 背中の「中心部」に伸びを感じる姿勢で5呼吸
  3. 無理せず、背筋はなめらかに保つことを意識

どんな人に効果的?

  • 背中や肩がいつも重く感じる
  • 姿勢が崩れ、猫背気味になっている
  • 息が浅く、疲れやすい
  • 腸マッサージの効果を感じにくい

体の変化としては…

  • 腹部が自然に伸び、内臓の位置が安定する
  • 呼吸が深くなり、横隔膜の上下動がスムーズに
  • 腸の“通り”が良くなり、ガスや便がスルッと出る
  • 姿勢が楽になり、骨盤も正しい位置に近づく
メモ

腸だけでなく、「背中を緩める」ことで全身が連動して変わるのがポイント。

Q&A

Q. 肩甲骨ってそんなに大事なんですか?

A. はい。肩甲骨は「呼吸」と「姿勢」の中核。
その可動域を広げることで、腸にも間接的に働きかけられます。

Q. ストレッチは朝と夜、どちらがいい?

A. どちらでもOKですが、朝は腸のスイッチONに、夜は緊張リリースに◎
1日2回できれば理想です。

Q. 肩が痛い時はどうすれば?

A. 肩甲骨周辺だけでも動かせばOK。
無理に肘を回さず、**背中側の“動かす意識”**だけでも効果はあります。

まとめ:背中をゆるめると、お腹が流れる

腸活といえば、腹部を中心に考えがちですが、
実は背中や肩甲骨が“ブレーキ”になっていることも多いのです。

背中から整える腸活。
それは呼吸が深くなる、姿勢が楽になる、
そして──お通じが変わるきっかけになるはずです。